憧れの屋上!本当に必要か?メリット・デメリット解説

屋上のある住まいには、屋根付きの住まいでは味わえない醍醐味がありますが、その反面デメリットもあります。屋上を設ける目的は様々ですが、そのひとつとして単純に生活空間を増やしたいという目的があります。

特に狭小住宅や家周りの狭い住宅の場合には、高い有効性や利便性を発揮しますし、ガーデニングをはじめとする趣味や余暇を楽しむための条件も揃っています。普段の生活においても洗濯物を干すスペースとしての活用もできますし、家事や仕事で疲れた時には空を眺めながら気分転換をする場所としても利用できるのです。いくら室内の居心地が良くても、憩いの場として別途リラックス感や解放感を味わえる屋上の利用価値はとても高いといえます。

しかし、特別な生活空間を提供してくれる分デメリットもあります。それは、何といっても熱気や寒気の影響を受けやすいことでしょう。通常であれば対策として屋根に遮熱や断熱を施せますが、屋根のない屋上の場合、遮熱や断熱に効果のある塗装を施すというような特別な対策を取る必要があります。
また、雨漏りにも注意が必要です。屋根があれば防水加工を施せますが、屋上では防水性の高い塗装を施したり、排水対策をしなければなりません。さらに、冬に雪が降り積もる場所では、雪の重さに耐えられるだけの強度が求められます。
このように、屋上を設けた場合には、屋根以上に機能面やメンテナンス面で快適性が損なわれないような対策を講じる必要があるのです。

永く快適な住まいで暮らし続けるために欠かせないのは、定期的なメンテナンスです。外からの影響をまともに受けやすい屋上の特性上、日頃からこまめに清掃を行う必要があります。
また、コンクリートで覆われていタイプは、時間の経過と共に劣化が進み、ひび割れや汚れが目立つようになります。そのうえ、劣化した部分から外気の悪臭などが入り込むと、室内環境が一気に悪くなってしまうのです。

このことから、メンテナンス以外にも維持管理にかかる費用を多めに見積もっておいたほうがいいでしょう。これらの部分をデメリットと感じるかは個人差があると思いますが、少なくとも何もしないで放っておくのは良くありませんし、デメリットよりも多くのメリットを得られると割り切ることも必要です。

そして、やはり特別な生活空間が欲しいという場合には、屋上を設けてみる価値は十分にあるといえます。屋上のある住まいで楽しむ様々なことのほかにも、定期的なメンテナンスなどにかかる費用を熟考してみましょう。